■ より快適な治療を目指して
インプラント治療や歯周病の手術は、患者さんにとって怖い、できれば遠ざけたい存在だと思います。そんな気持ちに応えるために、当院では、局所麻酔と静脈内鎮静麻酔を併用して治療を行なっています。局所麻酔で治療部位の痛みを完全にシャットアウトし、静脈内鎮静麻酔で心の緊張感をほぐし、半分眠ったような状態で手術を行ないます。治療の記憶もほとんどありません。
治療の恐怖心の強い方、型を取るのに嘔吐反射(オエっと気持ち悪くなる)の強い方のための麻酔です。インプラントなど少し時間のかかる手術や治療に適しています。
この麻酔を行なうには、高度な知識と技術が必要です。私は歯科大学卒業後、麻酔科の大学院を修了いたしました。大学院では鎮静薬の研究で学位を取得し、その後医科の麻酔科にて全身麻酔の研修を受けました。
手術室の朝は早く毎朝7:00には出勤し、夜は救急の麻酔で夜中になることが当たり前でした。正に寝る間を惜しんで麻酔の勉強に没頭していた記憶があります。その甲斐あってか、その後歯科麻酔学会認定医を取得することができました。これは、全身麻酔400症例以上を経験し、筆記試験・口頭試問を突破して初めて与えられる資格です。年間、30名程度しか合格者が出ない難関です。
この知識を活用し、私自身が静脈内鎮静麻酔を行なうこともあれば、大学教授レベルの技術を有する優秀な麻酔科医に依頼することもあります。私自身が認定医ですから柔軟に対応できますし、インプラントの麻酔の症例だけでも1000例を超えていますから安心して治療をお受けいただけます。
(注)静脈内鎮静麻酔は、全身麻酔とは違います。入院の必要は有りません。当日、歩いて元気にお帰りいただけます。