1996年にインプラント治療を始めてから今日まで絶えず前進する気持ちで努力をしてきました。当初は、十分に骨がある場所にだけインプラントを行なっていました。しばらくすると患者さんのニーズが高まり、骨の少ない方もインプラント治療を望むようになって来ました。そこで、骨の量や高さを増す処置が発展し、多くの方がインプラント治療の恩恵を受けることができるようになりました。そして、近年は、より高度な手術をより正確にかつ安全に行うことが更なる目標とされ、サージカルガイドによる手術からナビゲーションシステム(エックスガイド)による手術へと発展を遂げています。
これらの技術の進化をいち早く臨床に取り入れ症例を積み重ねた結果、2011年には、ヨーロッパで最も歴史のあるインプラント学会であり、認定医制度が厳格であることで世界に広く知られている、DGZI(Deutsche Gesellschaft fur Zahnarztliche Implantologie,ドイツ口腔インプラント学会)からインプラントエキスパート”の資格の認定を受けました。これは、ドイツ本国での受験でしか認められない価値ある資格であり、DGZIが直接認める永久資格です。 その喜ばしい出来事から11年がすぎ、現在はナビゲーションシステムによる手術に取り組んでいます。2024年10月よりナビゲーションシステム(エックスガイド)を臨床に導入し現在30症例を超える手術を行い結果は極めて良好です。これからも、先進の技術を安全に応用していくよう研鑽を続けて行きたいと思います。