むし歯もほかの病気も同じです。
悪くならないうちに治療をすると予後が良い(よく治る)のです。
そして、一本の歯に永遠に治療を繰り返してその歯を使い続けることはできません。
4~6回目には歯を抜くことになってしまうのです。
ですから、1回の治療が1日でも長持ちすることがとても大切です。
また、悪くならないうちの治療の予後が良いわけですから、今が大切です。
「今度悪くなった時にしっかりやろう」はお勧めできません。
あなたにとって最善の方法を一緒に考えていきましょう。

一般歯科(むし歯)とは
About General dentistry
むし歯は、口腔内のミュータンス菌などの細菌が食べ物の糖分を分解して酸を作り出し、その酸が歯の表面(エナメル質)を溶かしていく病気です。
初期のむし歯は痛みなどの自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまいます。
進行すると歯に穴が開き、痛みやしみる症状が現れ、最終的には神経や歯の根まで悪化することもあります。
しかし、定期的な歯科検診で早期に発見できれば、初期段階のむし歯は再石灰化により進行を防ぐことが可能です。
日頃の正しいブラッシングやフッ素塗布、歯科医院でのプロフェッショナルケアが、むし歯予防にはとても重要です。

こんな症状はありませんか
- 歯がズキズキと痛む
- 歯の表面が黒くなってきた
- 歯の表面がザラザラしている
- 歯医者に1年以上行っていない
- 食べ物が歯によく挟まってしまう
- 歯が白濁している
- 熱いものや冷たいものが染みる
- 詰め物がとれて黒くなっている
- 歯ぐきから血が出ることがある
- 歯の表面に穴が空いている
上記の症状がみられる場合は、むし歯の可能性があるかもしれません。
ぜひ当院での診療をお勧めします。
むし歯の原因
原因1:歯質
歯の強さは環境や遺伝によって個人差があり、エナメル質や象牙質が弱いと虫歯になりやすくなります。丈夫な歯を育てるためには、カルシウムやタンパク質、ビタミン、リンなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。栄養バランスの取れた食事と正しいオーラルケアで、虫歯や歯周病を予防しましょう。
原因2: 糖分
日常的に摂取する糖分は、口内の細菌が酸を作る材料となり、歯を溶かして虫歯の原因になります。特に甘いお菓子や間食の習慣がある方は、歯の表面に酸が長く留まりやすく、虫歯のリスクが高まります。規則正しい食事と適切な口腔ケアで、虫歯予防を心がけましょう。
原因3:細菌(ミュータンス菌)
虫歯の原因となるミュータンス菌は、口内で増殖すると歯垢となり歯の表面に付着します。この細菌は食事から摂取した糖分を分解して酸を作り出し、その酸が歯の成分であるリンやカルシウムを溶かして歯を脆くし、虫歯を引き起こします。
原因4:汚れの付着時間
口の中に細菌や糖分が長時間残ると、虫歯のリスクが高まります。テレビやゲームをしながらダラダラ食べたり、食事や間食の間隔が短く常に食べ物が口にある状態が続くと、歯の表面に汚れが付着しやすくなり、虫歯の原因となる酸が作られやすくなります。
上記の症状がみられる場合は、むし歯の可能性があるかもしれません。
ぜひ当院での診療をお勧めします。

むし歯の進行・治療法
Progression of tooth decay
C0初期のむし歯
症状
歯の表面のエナメル質がわずかに侵食され始めた初期段階で、穴は開いておらず痛みもありません。歯の色が白く濁るのが特徴ですが、自覚症状がほとんどないため定期検診での早期発見が重要です。
治療法
正しい歯磨きとフッ素塗布を行うことで再石灰化を促進し、自然治癒によって改善を目指します。
C0に最適な治療法

C1小さな穴が開いたむし歯
症状
C1は歯の表面のエナメル質が侵食され、小さな穴が開いた初期の虫歯です。冷たいものがしみることがありますが痛みはほとんどなく、自覚が難しい状態です。早期発見・治療で削る量を最小限に抑えられます。
治療法
虫歯が進行した部分のみを最小限に削り、保険適用の白い歯科用プラスチックを詰めて治療を行います。
C1に最適な治療法

C2歯の内部まで進行したむし歯
症状
C2は虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで進行した状態です。冷たいものや甘いものがしみたり、痛みを感じることがあります。進行が早いため早期治療が重要です。
治療法
虫歯の進行度に応じて、侵食された部分を削り取り、詰め物や被せ物で修復する治療を行います。
C2に最適な治療法

C3神経まで進行したむし歯
症状
C3は虫歯が歯の神経(歯髄)まで達した重度の状態です。強い痛みやズキズキとした激しい痛みが生じ、日常生活にも支障をきたします。早急な治療が必要です。
治療法
神経を除去した後、根管内を洗浄・消毒する根管治療を行います。根管が清潔になったら薬剤を充填し、土台を作って被せ物で修復します。
C3に最適な治療法

C4歯の根(歯根)が失われた歯
症状
C4は虫歯が歯根まで進行し、歯の大部分が崩れた状態です。神経が壊死し痛みは収まりますが、放置すると歯根部に膿がたまり痛みが再発します。早急な治療が必要です。
治療法
●インプラント治療
インプラント治療は、失った歯の部分に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。天然歯に近い機能性と見た目を再現できるため、歯の機能回復を目的とした治療として人気があります。自分の歯のようにしっかり噛めるため、ストレスや負担が少ないのが特徴です。
●入れ歯・義歯治療
入れ歯治療は、失った歯を取り外し可能な装置で補う方法です。外科的な処置が不要なため、インプラント治療に抵抗がある方にも安心して受けていただけます。失った歯の本数に応じて、総入れ歯や部分入れ歯を選択します。当院では、目立ちにくいタイプから食事が快適に楽しめるものまで、幅広い入れ歯をご用意しています。患者様のご要望やお口の状態に最適な入れ歯をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
●ブリッジ治療
歯を失った際の治療法には、インプラント、入れ歯、ブリッジの3種類があります。ブリッジは両隣の歯を土台にし、橋をかけるように人工の歯を固定する方法です。入れ歯のように取り外す必要がなく、自然な噛み心地が得られます。また、インプラントのような外科手術が不要なため、身体への負担が少ないのも特徴です。高血圧や糖尿病のある方、外科手術に抵抗がある方でも安心して治療を受けることができます。
